ナマズ釣りの味をしめる

一度ナマズを釣ってしまうと、そしてナマズが身近な川にいることを知ってしまうと、これまで通り過ぎてきた川もフィールドなのではないかという視点を持つようになる。流れの強弱、淵の有無、そして田んぼと流れ込みの位置関係。自転車に乗っていても、こうした風景に目を配るようになる。大袈裟に言えば、釣りが世界を見る視野を広げてくれたということだ。

休日の昼下がり、河原沿いのハイキングコースを歩く。たくさんの人が泳いだり、BBQをしている。こんな水辺に、あんな怪物じみたけれど愛嬌のある魚がいるなんて、まだちょっと信じられないぐらいではある。

夜。今度は自転車で戻ってきた。釣竿を携えて。速い流れをうまく釣ることはできないが、淵との間のシャローエリアで2匹。幸先がいい。

まだこの釣りの感覚が掴めていない(しかも久しぶりのベイトタックルにもやや苦戦気味だ)が、だからこそ少しずつ自分のものにしていく過程が楽しい。どこに魚が集まって、どのタイミングでどのスピードで通すべきか。わからないことだらけだ。

ポイントを変えさらに2尾追加。ルアーはいずれもSmithのキャタピーJr。グローカラー。確かに、ナマズを釣るのにこのルアーはひとつの完成形かもと思わせる。ダブルフックのトップウォーターの釣りはルアーを無くす心配をしなくてもいいのがいい。

ふと見やると水面をホタルがふらふらと飛んでいた。夏の間は週に1回ぐらい、夜の水辺に立つのは悪くなさそうだ。

編集者、ライター、サイクルロードレース実況担当(GCN)、レースMC、釣り人、シクロクロッサー。

自転車で行く釣り/Bike to Fishing/海外釣行/バス/渓流/シーバス

Latest from Blog

冬のSLJ@シーランド

トンジギから3日後、なぜかまた和歌山に来ていたのだった。 自転車に乗って。 三重まで入ってSLJ! 2枚目ね↓ この投稿をInstagramで見る シーランド(@sealand_nishiki)がシェアした投稿 財布を紛

できすぎトンジギデビュー メバチ54kg

和歌山での3日間の自転車旅ロケを終えて、早朝4時、御坊で啓兄に拾ってもらう。せっかく関西に来るならと大好きなSLJを予定していたのだが、紀伊半島の西側の風が思わしくなく、串本なら船が出られるとのことで、一路南へ。SLJが

2023年の初釣りはうおつり丸で

この世で一番愛してやまない船はうおつり丸である。新年もとうに2週間が過ぎ去って、ようやく釣り竿を振るときが来た。今回も無理を言って、うおつり丸を出船してもらった。毎度のことながら、@atuyrとツトム船長には感謝しかない

2022年に読んだ本

2022年は春から仕事も住む場所も、環境ががらりと変わったけれど、時間に余裕のある日も増えてきて、森の中のような家で本を読むようになったのは嬉しい変化だった。年末の大掃除にと引っ越して以来手つかずでいた本棚周りも大きく手

うおつり丸 2days

この世で一番愛してやまない船はうおつり丸である。2022年12月第2週目の、出航。 <Day1> いつものうおつり丸メンバー @atuyr @keitsujifishing に加え、現役レーサーの小出樹選手 @koide