ナマズ釣りの味をしめる

一度ナマズを釣ってしまうと、そしてナマズが身近な川にいることを知ってしまうと、これまで通り過ぎてきた川もフィールドなのではないかという視点を持つようになる。流れの強弱、淵の有無、そして田んぼと流れ込みの位置関係。自転車に乗っていても、こうした風景に目を配るようになる。大袈裟に言えば、釣りが世界を見る視野を広げてくれたということだ。

休日の昼下がり、河原沿いのハイキングコースを歩く。たくさんの人が泳いだり、BBQをしている。こんな水辺に、あんな怪物じみたけれど愛嬌のある魚がいるなんて、まだちょっと信じられないぐらいではある。

夜。今度は自転車で戻ってきた。釣竿を携えて。速い流れをうまく釣ることはできないが、淵との間のシャローエリアで2匹。幸先がいい。

まだこの釣りの感覚が掴めていない(しかも久しぶりのベイトタックルにもやや苦戦気味だ)が、だからこそ少しずつ自分のものにしていく過程が楽しい。どこに魚が集まって、どのタイミングでどのスピードで通すべきか。わからないことだらけだ。

ポイントを変えさらに2尾追加。ルアーはいずれもSmithのキャタピーJr。グローカラー。確かに、ナマズを釣るのにこのルアーはひとつの完成形かもと思わせる。ダブルフックのトップウォーターの釣りはルアーを無くす心配をしなくてもいいのがいい。

ふと見やると水面をホタルがふらふらと飛んでいた。夏の間は週に1回ぐらい、夜の水辺に立つのは悪くなさそうだ。

編集者、ライター、サイクルロードレース実況担当(GCN)、レースMC、釣り人、シクロクロッサー。

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