気づけば2019年も最後の日、すっかり書かなくなっていたブログも、すっかり投稿しなくなったInstagramもなかなかに1年を思い出すよすがとはならないけれども、うんうんと思い出してみる。主にスポーツと、釣りのことについて。
2019年のスポーツと自転車
3月3日 東京マラソン
2019年は初めてのフルマラソンを、東京マラソンで。その顛末はonyourmarkの記事にしたけれど、冷たい雨、まったく未知の42.195kmという距離、エピックな1日となりました。でも一番辛かったのは、ゴールしてから荷物ピックアップまでの数百mを雨に濡れながら歩いたことだった……終わってもエピック。タイムは3:52:35。ここからどれだけ伸ばしていけるだろう?
5月4日 上田バーティカルレース
GWの最中には、初トレランにもチャレンジ。初のトレイルランニングとしてはハードすぎるよ、と周囲には言われたバーティカルレース。とにかく、登る、下る、だけのレース。距離18kmで、獲得標高は2000m。自転車に置き換えると、どれだけきついコースかなんとなくイメージができる……。1本目の上りは良かったものの、その下りで飛ばしすぎたか、2本目の登りからはぴたりと足が止まる。あとはただひたすらに我慢のレース。ほとんど走れなかったけど、楽しかった。トレイルでの下りが大きな課題と気づく。終わってみれば、4時間10分56秒。フルマラソンより長い時間を走って(走れなかったけど)いたのね……。これもonyourmarkに記事を寄せました。
8月31日-9月1日 鈴鹿5ステージ
あまりにも自転車に乗っていなかった2019年。レースもこれが初めて、というよりもロードレースは2年前の鈴鹿5ステージ以来という体たらく……。当然足もできておらず、そんな中でもできる走りをと三重へ向かう。八ヶ岳CYCLING CLUBは、マサルをエースに、ダイゴローさん、矢野さん、酒井さん、啓兄、そして自分という6名でのエントリー。スズカの写真はすべて ©3to5 さん、Thanks!
第1ステージ 早くも暗雲
オープニングレースはロングコース5周29kmのロードレース。始まってみると、2年前よりも早く感じる……。しかし集団の中で走る感覚、自分と周囲がごそっと動き、視覚が何か大きくなっているかのような。感覚のうちに溶け出してしまいそうだ。これはロードレースでしか感じることのできないもの。なんて感慨に耽っていても、そこかしこでカッシャーン! ガッシャーン! と落車が頻発。一度なんて左の真横で落車が発生。啓兄ともども逃れたが、集団に戻るのに足を使う。なんてことをやっていたら3周目くらいでコーナーの立ち上がりで遅れて集団からドロップ。集団の前ではなく後ろを一人で走るロードレースの悲哀よ……。4分42秒遅れの137位。チームのみんなは問題なく集団内でゴール。しかし24人が落車でDNFとはなんというレースだ……。
一人で走るのはさみしい。。
第2ステージ よい材料が見当たらない
続く第2ステージは2.2kmの個人TT。いうまでもなく、持てる力がそのままタイムに出る競技。3分14秒10の144位。スタートからインナーでいってしまい、いいところひとつもなし。泣けてくるが、これが実力なのだからしようがない。それにしても2年前はTTバイクだったとはいえ、20秒以上も速かったなんて信じられん。結構速かったのね。
第3ステージ 個人比がんばった
午後の第3ステージはチームタイムトライアル。今年は戦力にはなれないことは痛感しているので、誰かに何かが起きた時のエマージェンシー用に集団で生き残ることを目標にスタート。レースは4周回23.2km。入りからチームエースのマサルが速いテンポを刻み、ついていくだけで死にそうになる。口から泡を吹きながら粘ったものの、3周目の最初の大登りで啓兄とともに脱落。マサル、矢野さん、酒井さんに託す。不甲斐なくてすまん……。だがあとで聞いたところ、ほぼマサルの先頭固定だったようで、おそろしや……。
第4ステージ いい兆しから急転直下
あくる日のモーニングレースとなった第4ステージは、ショートコース5周11kmのクリテリウム。登って下ってだけのめまぐるしいレース。しかしこれは2年前に9位に入った得意(と思われる)レース。昨日の鳴かず飛ばずは一旦置いておいて、序盤から強気の位置取りで進める。あれ?集団の前の方にいると周囲の選手も危なげなく、密集しているので流れるように走れる。前で登りに入り、少しずつ下がりながら登り切って下りでまたじわっとポジションをあげる。いい感じだ。なんだ、走れなかったのは単に位置取りの問題だったのね!
最終周、前から30番手くらいで最後のコーナー手前にさしかかる。いい感じだ。すでに先頭は長く伸びているので追いつくことはできないだろうが、鈴鹿のホームストレートは長い。ゴール前200mまで待ってスプリントしてもいいかも……と思った矢先、2人前の選手が落車。人生でこれまでロードバイクで落車したことのない私、この瞬間がやったきたと悟る。スローモーションで1人前の選手が前転して、その下に先に転んだ選手が見えた矢先、自分もひどくアスファルトに叩きつけられていた。とっさに後ろに続く選手たちに踏まれるんじゃないかと身構えたが、みんな避けて集団は通り過ぎてった。気づくと、路面に残っているのは自分を入れて3、4名。まだ立てていない選手もいる。自分はなんとか立って、バイクもとりあえずは動いたのでまたがって再発進。右半身が削れていて、まだ白かった傷口からはじきに血が吹き出してきた。おお、人生で初めての落車。ゴールまでの300mをただゆっくりと漕いでいると、後ろから別の落車に遭った啓兄が追いついてきた。こちらの痛み具合を見て押してくれた。そのまま2人でゴール。「削れたのが左半身だったら観客席から見えるからまだ同情も買えたな」と軽口を叩きながらのゴールであった。
photo: Naoki.Yasuoka / via cyclowired.jp
その後の処置も辛かったが、医務室が落車した選手で溢れかえってみるのを見ていたたまれない気持ちになった。まぁ骨が折れず体が動くだけマシと思うしかない。マッサーとして帯同してくれた香取さんには諸々助けてもらいました。ゴール前の落車は集団と同タイムとなる、というロードレースでよく見る法則が初めて自らに適用されることになったのであった。もう次はなくていいけどね。
第5ステージ 終わりよければ
最終第5ステージは、7周回40.6km。正直右半身の出血も止まらず出走も考えたけれど、せっかくよいイメージをつかめたところだし、このまま止めてしまうと次のロードレースが怖くなりそうで、走ることに。先ほどの落車でどこかふっきれていて、気分もいい。チームはこの時点でチーム総合14位と、来シーズンのシード権を考えると3人が集団でゴールすれば最低限のミッションコンプリート。できればマサルでステージを狙いたいが、もはや彼のために自分ができることはないので、第5ステージは集団内でのゴールを目指す。(このレース、まだ1度も集団ゴールできていないしね……)
レースは長丁場ということもあってか、比較的穏やかな立ち上がり。先ほどの前めの位置取りをすると、レースの展開も中からよく見える。散発的に逃げが生まれ、吸収してが繰り返されている。集団の前と後ろで、別のレースになっているな……。リーダージャージがアタックする場面も見られ、「ロードレースをしている」選手たちをうらやましく思う。とはいえ、今自分がやるべきは、安全にしっかりと集団でゴールすること。体は結構動く。
しかしまたも落車が頻発。カッシャン、ガッシャンが毎周のように起こっているが、この落車で八ヶ岳からダイゴローさんと辻啓がいなくなる。酒井さんの姿も見えず、メイン集団にはマサルと矢野さん、自分だけという状況に。矢野さんからは「何が何でも残れ!」とゲキが飛ぶ。生き残らねば……。
とはいえ、展開の緩急が激しく、ゆるむ時にはゆるむ集団で走るのはそこまで難しいことではなかった。集中を途切れさせないように、そして下りで前を開けないように気をつけながらレースを消化していく。ゴールではマサルが3着! こちらは矢野さんとともに13秒遅れのメイン集団でフィニッシュ。最低限の走りではあったものの、最後の最後でなんとかチームに貢献する走りができた(よかった)。チームは総合13位で5ステージスズカを終えたのであった。
いろいろあったけれど
記憶に残る2019年の3大会でした。再び自転車に乗れる環境(飯能)に居を移し、2020はもう少しフィットネスを向上したいと目論んでいるので、来年はもうちょっとマメにブログの更新をしたいものです。
では、よいお年を!