台湾・高雄バラムンディ

釣りの悲願を二つ叶えた話。
台湾は高雄へと行ってきた。高雄と書いてカオシュンと読む台湾南部の都市。密かにアタリをつけていた「バラムンディの釣り堀」へと台北から電車を乗り継いでやってきたのだった。

乗り継ぎ駅で出来た空き時間にぶらぶらするだけで、そこいらの川にはティラピアのスネークヘッドの姿が見える。街中の決して大きな川ではないのに、台湾南部サカナの濃さがすごい。

ローカル線の車窓からはヤシの木のような背の高い木々の隙間から人工池がたくさん見えてくる。台北を出て2時間強、だいぶ田舎へと出てきた感がある。

台湾のバラムンディフィッシングで調べてみると、一番情報が出てくるのが今回訪れた「林邊大金池」 途中で道端に野犬がいて、ちょっと通るのに躊躇しつつ、林邊の駅からは歩いて30分ほど。

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物言わぬ雄弁な写真たちに、気持ちも高まる。日本人の姿も多いようだ。

釣り方もわからないが、まずはスピナーベイトでチェック。これまでバスをはじめ魚を釣ったことがないのに、なぜか釣れるような気がしてスピナベを結んだ。巻けばいいんでしょ、と。

水も適度なステインで、釣れそう。じりじりとしつつ巻く。隣の台湾男子二人組はゆるーく釣っている感じだが、結構釣っている。あれがバラムンディか……。釣れてくれよ。
じりじり。

グンといきなり竿先が持って行かれる。来たよ!あまりにまともな手応えのある魚を釣っていなかった焦りもあり、エラ洗い一発でフックオフ。あちゃー………。へなへなと全身の力が抜ける。脱力。姿を見ることはできたのはよかったが。しかし釣り方は間違えていないということで、引き続き巻いていく。

2度同じミスはできない!ということでやや強引に寄せる。しかし引きが強い。同サイズのバスよりも格段にパワフルだ。余裕のないやりとりをして、釣り場に据え付けのネットでランディング。あー。またへなへなと脱力。感無量。ずっと釣りたかった一匹を、釣り堀とはいえキャッチできた。なんて格好いい魚だろう。人生初のラテス属。

心に余裕ができたその後は、台湾ビールを飲みながらのリラックス・フィッシング。父のお手製ミノーのハイスピードジャークで、速いテンポの釣りにスイッチ。こちらもグン!と手応えあり。アタるもののうまく乗せられたのは数匹。それでも、初めての魚だもの、満足ぢゃ。トップでもドッパーン!と出たものの、乗らず残念。

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一匹だけ、桁違いのバイトに一気にラインを持って行かれ、ジャンプしたその姿は大きかった……。その後ラインブレイク。これは、いつか釣らないといけないな……。

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日も暮れて、高雄の街に戻ってからは、もうひとつの念願を叶えに。
台湾のエビ釣りである。
これに関しては、かつて初めて台北を訪問した時に思いを綴っているので、(蛇足が多いけど)こちらで。

テナガエビ釣りの情報は、デイリーポータルZでチェックしていた明星釣蝦育樂広場へ。この記事では意外と難しそうな釣りだが……果たして。
日本からタナゴ竿と針、浮きとひと通りのタックルを持ち込んでの釣りだ。

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ここでも隣のローカルが釣り上げた。というよりも上手い。上手すぎる。ビシ!バシ!とアワセをくれるたびに大型のテナガエビが上がってくる。あれ? なんか自分の知っているテナガエビ釣りと違うぞ。もっと繊細な聞きアワセの釣りだったはずだが……?

持ち込んだ小型浮きも沈むが、合わせるタイミングがつかめず毎回空振り。むしろヘラブナ浮きのようなタテに長いトウガラシウキでないとエビのくわえ込み度がつかめない。

結局、お店のレンタルタックルにスイッチ。ずいぶん大味なタックルであるが。左隣のロコにならってビシ! とアワセをくれてやるもかからない。
何が違う?
凝視。

どうやら、浮きの沈みに合わせて糸のテンションを張り、エビに少し緊張感を与えて離さないようにさせるのがポイントのようだ。離すもんか、と抱え込んだところでビシ! が真相だ。これだ。

クン、クン、クン。
浮きがじわじわと沈んでいく。
と同時に糸フケを取りラインを一直線に。
糸からはかすかに生命感が伝わってくる。
ビシ!

つかんだぞ。

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この方法で数匹を追加したものの、左隣のロコのペースにはどう考えても及ばない。そして彼はエビがギッシリ詰まった網を引きあげて、慣れた手つきでエビを塩もみ、串刺しにしてグリルに。一人で到底食べきれないであろう量のエビの串を手際よく抜いて、袋に詰めて颯爽とバイクで去っていった。家族で食べるのか、それとも意中の女子への手土産であろうか。

彼女も終了間際に1匹釣ることができ、奥の深い高雄テナガエビ釣りはフィニッシュ。2時間で2人で4匹と少々寂しい結果になったが、今回つかんだメソッドでいけば次回は10尾はいけるだろう。最後は台湾ビールで〆。この夜遊びはとても楽しいな。
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