PIST6 presents シクロクロス千葉21-22 会場MC&レースレポート

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Top photo by @hiroyo_okubo

PIST6 presents シクロクロス千葉21-22にて会場MCを担当しました。
昨年11月に幕張-野辺山2days-前橋と毎週シクロクロスの会場実況をしてからはしばらく空いたので、少し久々感もありました。

前日はベルギーの国内選手権女子エリートを観ながら準備。エントリーリストを見ていると各カテゴリー大盛況。合計500人超えで、千葉ポートパークでのシクロクロス千葉もだいぶ定着してきたようです。エリートカテゴリーは全日本選手権後ということもありトップ選手の参加こそ控えめでしたが、一般カテゴリの人数が多いことはいいことです。

そして遅ればせながら自分のライダーとしての2021-22シクロクロスシーズンもここからスタート。ここまでほぼ毎週のように会場に行きながらもレースに出ていないという状況でしたが、年明けからはまた積極参戦していきます。まだC1で走りたいしね……。あとはやっぱり、自分で走らないとライダーの気持ちもわからないしということで。

PIST6 presents シクロクロス千葉21-22 MC雑感

MCというのは本当に役得だなと毎回思うわけなんですが、各カテゴリのドラマを間近で見られるのと、その中で面白い選手や走りに触れられるのです。マイクの都合でだいたいの場合、スタートフィニッシュ付近に場所は固定されてはしまうけれど、それでもドラマはあります。特にフィニッシュでは。

MCやりながらの各カテゴリのレビューを雑感で。

C4-A/U15

この日のファーストレース。まだ気温も低く、雪で固まった路面は締まったハードパック。一番走りやすいコンディションだったかと。C4-AはCOW GUMMAの松島選手が1周目から独走にもちこみそのまま勝利。強い勝ち方でした。前橋シクロクロスでのMCもしているので、COW GUMMAのピンクのジャージも見慣れてきた感。どんなチームかと調べてみると、群馬ベースのロード&ヒルクライムチームなんですね。ジュニアチームもあるとのこと。Twitter: @cow_gumma

1分の時差出走となったU15は、松村拓弥選手が20秒近くの差をつけて優勝。この選手もすっかり前橋・関東圏のレースではおなじみですが、本当に強い。彼も群馬の選手とのこと。前橋シクロクロスのワンコインレースで大人気なく本気走りした私はフィニッシュで刺されたことを忘れない。今後が楽しみなライダー。

C4-B/U17

朝の2つのレースは3周回ということで少し短めのレース。優勝したイナーメ信濃山形の吉岡選手は、2位に30秒近い差をつけたということでこちらも独走でした。2位の振屋選手、ゼッケン78ということでほぼ最後尾からのスタートだったかと思いますがここまで上げたのはお見事。すぐにステップアップしてくるでしょう。U17は全日本チャンピオンの野嵜然新がさすがの走り。全体でもトップタイムを叩き出してフィニッシュ。若い世代が強いのは嬉しいとともに、強い選手はさらに上のカテゴリで揉まれる環境があるとよいなとも。これはジュニアの高橋翔に関しても言えることだけれど。。

CM2/3

マスターズクラスの活況ぶりも、最近のシクロクロスのトピック。若い選手が増えている一方で、何年も変わらずレースを楽しむ先達がいるのもありがたいことです。CM2の上位勢はさすがに速く、過去にも名前を呼んだことのある方々もちらほらと。

C3

ほぼ最後尾スタートの永田隼也(TEAM A&F/ OAKLEY)選手が順当に順位を上げ、最後は小林温(ProRide)選手との一騎打ちに。永田選手は説明不要のエンデューロレーサーで、近年はロードレースにも積極参戦して好成績を出しているマルチレーサーでもある。昨年大怪我をしたとのことですが、つらい時期を乗り越えカムバック、昨年はエンデューロナショナルシリーズの年間チャンピオンに輝きました。一回Zwiftでグループライドにお邪魔しましたが、そのパワーには圧倒されました。小林選手はひときわ長身で、先月の全日本選手権のジュニア(かな?)で目についていた選手でした。最終局面までもつれたバトルは、コーナーのイン争いで接触、落車して2位という結果になりましたが、これもレース。若い彼がこの勝負から何を学び、どう次の走りにつなげてくるか期待したいと思います。

CM1/C2/Jr.

正直このレースは実況するのが大変(汗)。全てレベルの高いカテゴリでスピードが速いのと、3カテゴリもあるのと、みんなシェイプされているのでぱっと見でカテゴリが判別できないのである。ベーススピードが速いと、ゼッケン番号を見て名前を読み上げる間も少ないのと、レースのところどころでパックが形成されるので追いつかない……。この辺りはMCやるうえでの課題。

このレースで圧巻だったのはJr.の高橋翔(cycleclub3UP)とC2オープン参加の福田咲絵(AX cyclocross team)の両名。高橋選手はCM1から1分、C2から30秒遅れスタートにも関わらず、C2の選手を全て抜き、CM1でも4番手までポジションを上げてのフィニッシュ。70名ほどの選手を追い抜いたレースになった。

先の全日本選手権は渡部春雅(明治大学)とのデットヒートを演じ、2位となった福田選手は今シーズンシクロクロス女子エリートで頭角を表したニューカマー。とはいえ、学生時代のロードでの戦績は突出しており、そんな選手がCXにも集中してくれていることは嬉しいこと。後で聞いたところによると、世界選手権代表に選出された彼女の、レベルの近い選手との集団走行に慣れたいという要望を受けて特例でC2オープン参加が認められたとのこと。ちなみに残念ながら先立って世界選手権の日本代表選手の派遣は無くなったことが発表されたが、それでも、と彼女は希望したそう。フタを空けてみれば、C2の3位の選手と最後はスプリント争いをするところまでポジションを後半にかけて上げていく見事な走り。C2の選手と互角以上に渡り合ったそのポテンシャルには実況していて胸が熱くなりました。

CM1は昨シーズンの全日本チャンピオン生田目選手(イナーメ信濃山形)が独走体制を崩さず勝利。2位には石川選手(Champion system Japan test team)、3位に山本選手(Devotion)と順当な面々がポディウム。

CL1/CL2/CL3

ウィメンズカテゴリーも多くのエントリーがありました。今シーズン、CL23からステップアップしてきたロード全日本女王、植竹海貴(Y’sRoad)選手がCL1初勝利。先月の全日本選手権では11位と、こちらもそのポテンシャルはまだまだ計り知れない才能。渡部・福田の2強に割って入ってくる未来は遠くなさそうです。関東CXレースではおなじみの安藤沙弥(SHIDO-WORKS)選手は途中植竹選手を追い込む見せ場を作りながら2位。同じく今シーズンCL23から上がってきた小林慧美(SUBARU Cycling Club)が表彰台の一角を抑えました。


自分のレースが終わってからのCKはショーツ姿になったけど、やっぱり寒々しい……。今後はちゃんと着替えてMCします。

CK3/CK2/CK1

キッズレースは少しエントリー数が寂しかったけれど、元気なレースを見せてくれました。多くの選手が昨年3月のシクロクロス千葉を走ってくれていましたが、カテゴリが一つ上がっていたりして時の流れも感じました。CK1の選手はほとんどが初参加だったと思いますが、また次のレースにも参加してもらえれば嬉しいです。

C1 レースレポート

今回もgyoさんにカテゴリー1の実況をお願いしまして、自分のレースを走らせてもらいました。いつもいつも本当にありがとうございます。

すでに1月だというのに、シーズン初戦(3月に1戦しか走らなかった昨シーズンよりはそれでもマシである)。MCをするためにコースは基本的に朝試走しているが、自分が走るとなると少し気合も入るというもの。基本的には昨年と大きな変更もなく、砂区間は相変わらず走りやすい感じ。ただ全乗車は自分のテクではできないので、渚からはなるべく乗車で右コーナーまで突っ込めるようにラインを見る。

MCのため他カテゴリのレースを砂浜まで移動できないので参考にになるCM1の選手のライン取りなども見れないが、まぁ大きく想定とは変わらないはず。レースを終えた選手に話を聞いて情報収集に務める。CL1のレースが終了したらそそくさと準備。それまでの間にビブショーツを履いて、レースピンをつけて、チップを巻いておかないといけない。これは10分ではできないので、MCをしながらこつこつ空き時間で進める。当然最後尾スタートなので、コールアップが始まってからでもトイレに行く余裕がある(笑)

出走52名。目標は順位で50%。最後尾スタートでアップもしてないしこの辺りが現実的な目標だろうと思うが、別にアップして真ん中くらいの列からスタートしてもあんまり順位変わらないのだよな……。最後尾の唯一の利点は、少し間を空けてスタートできること。どうせスタートで前が詰まることが目に見えていたので、一拍置いて前を見ながらスタート。第1コーナーを大外のラインでとって40番手くらまで比較的スムーズにポジションを上げる。林間、砂区間はどうしても前が詰まるのと、身体がいきなりの高強度についていかないので、苦しい中でも少し抑えめに、90%くらいで進行。

久々のレースの苦しさはやっぱりいい。前にも後ろにも選手がいる感じは、カテゴリー1ならでは。油断すると差される感じ、隙があれば差しにいく感じ。これはレースでしかない感覚である。中盤にかけてリズムを作っていき、垂れないように走る。30分を過ぎた辺りからこぼれてくる選手を交わしては一つずつ順位を上げる。コースの所々で、gyoさんの実況と、トップが新たな周回に入ったことがわかる。距離感的にフルラップ完走が微妙なライン。80%ルールがないから、なんとか同一周回で走りきりたい。残り2周は集中をさらに高めて走る。

なんとかトップと同一で残り1周回に。そのすぐ後ろでフィニッシュを迎えた会場の歓喜を聞いたけれども。。スワコレーシングの野口選手と最後はパックになり進行。MCをやっていると、特にC1の選手はどんな選手かがわかるものだけど、古豪チームの強い選手。一緒に走っていて砂の処理がすごく上手い。最終周、砂に前で入られたくなかったけど、渚区間でかわされる。この動きになること、わかってはいたけど、こちらもリードし切るだけの足は残っていなかった。しかし砂区間で野口選手が転倒。すこし間隔が開き、そのままフィニッシュへ。フタを空けてみれば同一周回完走者としては後ろから2人目の25位。なんとか完走と、順位で半分という目標が達成できたのでよいレースでした。大きなミスもなくまとめられたので満足。やはりレースはいい。今回は特に練習もしていないのに、それなりに良かったという天の恵みのようなレースだったが、そういうことがあるからまた走りたくなるのだよね……。ぎりぎり完走者の特権? レース時間は1時間8分……おえ。

PIST6 presents シクロクロス千葉21-22 C1 25位/52人 +5’54”

レース後は冠スポンサーのPIST6を実際に観戦。自転車競技の見せ方や、実況のやり方など色々と学ぶ所も多かったです。こういう演出のあるイベントにもう何年も行っていなかったこともあり、心震えました。千葉ですっかり自転車を楽しんだ後、帰宅してからはオランダの国内選手権女子エリートでフォスが勝ったところは観ていたが、イギリスの女子エリートでハーンデンがアンナ・ケイを追い抜いた辺りで記憶はあやふやで、ベルギー選手権U23でヴェストランゲが見事なレース運びで勝利したことと砂をこんなにうまく走るのかぁと自分のレースと重ねてみたものの、肝心の男子エリートのワウトの走りは記憶になし……(当然のように勝利していた)。

そんな自転車漬けな一日。気持ち前のめり気味に、翌週の茨城シクロクロス・大洗大会にもエントリー完了! ようやく始まったマイCXシーズン、楽しみたいと思います。

Photo by Makoto Ayano / cyclowired.jp
シクロワイアードの大会レポートもチェック↓

500人超の参加者を集めたシクロクロス千葉 C1は加藤健悟が連覇(cyclowired)

編集者、ライター、サイクルロードレース実況担当(GCN)、レースMC、釣り人、シクロクロッサー。

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